Maison Margiela めっちゃ好き

おはようございます。

 

大好きなブランド

Maison Margiela

 

について思うことです。

 

まずは、

ユニクロの着こなし」「格安でおしゃれになれる」

という内容のメルマガを配信している人がいますが・・・もちろん初心者が見てすぐ真似できる「ユニクロの着こなし」を教えるし、また「何故それがおしゃれなのか」といった論理的な説明もたっぷり展開しています・・・が。マルジェラはそれだけでは語れません。

1988年、パリでスタートしたブランド「マルタン・マルジェラ」。ファッション通を自称する人なら男女問わず知らなければならない服飾史に名を残す伝説的なブランドです。



Photo by http://themmagazine.net/wp-content/uploads/2017/05/mm-ha0684-004f_6-1.jpg

アイコンは4隅にとめられた糸。あらゆるアイテムにこの糸が入っています、トップスであれば背中、ボトムスであればお尻上、アクセサリーなどにある時も。

この糸は切り取ったタグをイメージしています。ブランドネームではなく服そのもので判断してもらいたい、というマルジェラ自身の想いからアノニマス(無名・匿名)という意味を込めてタグを剥ぎ取った「糸だけ」のデザインにしています。しかしながら現代においてはこの糸が「マルジェラ」を表すアイコンになってしまっており糸だけを見て「お、マルジェラじゃん」と言えるようになってしまった。

 

マルジェラは「クラシック」がベースになっています。
オーセンティックなジャケットやトレンチコート、スリムスラックスやプレーンなニットなど保守的なアイテムが多く誰もが着こなしを連想できるようなものばかり。そこに上述の通りですがペイント加工だったり、本来裏にある縫い目を表側に出すインサイドアウト手法だったり「カジュアルに崩す」ことをするのがマルジェラ流。クラシカルで仕立ての良いものを「あえて崩す」からこそそこにバランスが生まれ、美しさが生まれるのがマルジェラの洋服。過去のマルジェラは「破壊的」と称されているものの、実はベースは保守的なアイテムが比較的多かった。

マルジェラの後任デザイナーとして、装飾性を強めねばならない時代として、彼ほどふさわしい人物はいなかった。

ガリアーノ抜擢で「クラシカルなマルジェラの世界に、あのアバンギャルドの帝王が!?」と注目されましたが実はその背景にあるものは同じなのですね。マルジェラは話題性だけを意識してガリアーノを起用したのではなく、ブランドアイデンティティと合致するからこそ彼を抜擢したわけ。そして期待通りブランドは再び脚光を浴び2019年の現在でも世界屈指のブランドとして名を馳せています。日本でも多くの取扱店があるので実際にモノを見ることも勿論できます。

下記にガリアーノの動画リンクしておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=GCnbjRlICSQ